STORY 1

Labo"s Catsとは?

Labo's Catsは、「Necol+(ネコルプラス)」という、保護猫と共生するコンセプト型賃貸マンションを運営するプロジェクトです。このプロジェクトは、行き場のない保護猫を引き取り、入居者がマンションに住んでいる間に最大3匹までの猫を飼育できるという画期的な仕組みを採用しています。
Labo's Catsの最大の魅力は、ただ猫を飼うだけではなく、保護猫団体と提携して猫の預かりボランティアとしても活動できる点にあります。入居者は猫を一時的に預かり、その後引き取ることも可能です。また、退去時に猫を手放さなければならない場合でも、猫を保護団体に戻すことができるため、無理な飼育の負担を避ける仕組みが整っています。

この取り組みの背景には、猫の殺処分問題に対する強い関心があります。日本では毎年多くの猫が殺処分されていますが、Labo's Catsはこの問題に正面から向き合い、少しでもその数を減らすために活動しています。物件の設備も、猫が快適に暮らせるように特別に設計されており、猫愛好家や保護猫活動に関心のある人々にとって理想的な住環境を提供しています。

STORY 2

プロジェクトの立ち上げ

Labo's Catsプロジェクトの立ち上げは、一般的な新築賃貸住宅との差別化を図るために行われました。
近年、ペット飼育可能な物件の需要は高まっていますが、特に猫飼育可能な物件は少なく、需要に対して供給が追いついていません。このギャップに着目し、猫を飼うために特化したコンセプト型賃貸マンションを作ることが、Labo's Catsのスタートとなりました。

プロジェクトを進める中で、スタッフたちは猫の殺処分問題についても詳しく知る機会を得ました。
その問題に向き合うことで、「猫を飼いたいけれども環境が整わない」という悩みを抱える人々を支援し、さらには猫の命を救うという社会的使命感も芽生えました。Labo's Catsは、こうした思いから生まれたプロジェクトであり、猫との共生を通じて社会に新しい価値を提供しようとしています。

STORY 3

プロジェクトでの苦労

プロジェクトの進行中には、多くの課題がありました。
特に大きな葛藤として、入居中だけ猫を飼うことができるという仕組みが、猫の命を軽視しているのではないかという懸念がありました。しかし、保護活動に携わるNPO法人の方々から、「一時的であっても猫に安全な居場所を提供することは命を救う大きな一歩だ」という励ましを受け、プロジェクトは前進しました。
この取り組みは、殺処分のリスクを少しでも減らし、猫たちに一時的でも安心して暮らせる場を提供することを目指しています。

さらに、入居者募集に関しても苦労がありました。Labo's Catsは単なるペット可物件ではなく、保護猫と共に暮らすという独自のコンセプトを持っています。そのため、伝え方に工夫が必要でした。「猫付きルーム」という言葉が誤解を招くことがないよう、丁寧に説明しながら募集を行い、ペットショップを回って資料を置いてもらうなどの地道なプロモーション活動が必要でした。開始当初はなかなか申込が集まらなかったものの、徐々に関心を引き、最終的には多くの問い合わせを受けるようになりました。

このプロジェクトは、マスコミにも注目され、大分県から経営革新計画の承認を受けるなど、話題性のある企画へと成長しました。満室になった後も、「ネコマンションは空いていますか?」という問い合わせが絶えないほどの人気を博しています。

STORY 4

今後目指す場所

Labo's Catsは、現在の成功に甘んじることなく、さらなる展開を見据えています。特に新築物件だけでなく、築古物件の再生や入居率の改善にも「Necol+(ネコルプラス)」のコンセプトを活用することを検討しています。築古物件は新築に比べて入居者を集めるのが難しいですが、猫と共に暮らせるという付加価値を提供することで、再び注目を集めることができると考えています。

また、このプロジェクトを通じて、地域の猫保護活動やコミュニティの活性化にも貢献していきたいと考えています。猫を愛する人々が集まり、共に支え合いながら暮らすことができる場を提供することで、単なる住居以上の価値を提供することが目標です。将来的には、大分県内だけでなく、全国にこのコンセプトを広め、猫と人が共生する新しい住まいの形を実現したいと考えています。

Labo's Catsは、単なる賃貸マンションの枠を超え、猫を愛するすべての人々にとって理想的な住まいを提供し、さらに猫の命を救う取り組みとしても、今後ますます発展していくことを目指しています。